1: 投稿日:2016/01/06(水) 11:33:27.29
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yokoyamanobuhiro/20160102-00053052/
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「大手病」でん構わらん
2017年卒の就活スケジュールが前年と比べ、結局は2ヶ月前倒しでスタートしゅうこととなりました。
多少の混乱はあるでっしゅうが、企業側からしゅうと、広報や選考期間がちっとでん長いほうがメリットは多く、
歓迎すべき変化と思います。学生は学業と就職活動との両立に四苦八苦しゅうでしょう。しかしそん経験は、
社会人になってから必ず求められる「時間をやりくりしゅう能力」を鍛えるうえでんプラスに働くと受け止めて、
前向きにとらえたほうがよいと思います。
さて、相変わらず日本の就活生は「大手病」にかかっとる、と言われます。「大手病」てにゃ、大手企業にばっかり目を向けて、
そる以外の中小企業には目もくれらん病気(?)を指すそうです。経営コンサルタントをよらす私にとっては、
入社しゅう企業を選定しゅう際に、「大手」を一つの基準にしゅうのは致し方らんのではと思っています。
就活生には企業や経営に関しゅう情報が圧倒的に足りらんとたいから。(たとえ経営学を専攻していても)
「大手企業ばっかりに目を向けず、キラリと光る中小企業にもフォーカスしろ」と言われても、普通の就活生には、
どうばいいかわかららんもんです。

ブラック企業を怖がる必要はらん
そるよりも私が気になるのが、「ブラック企業」「ホワイト企業」という区分。最近やたらとマスコミで取り沙汰とんなはるこるらの言葉に、
就活生はぜひ翻弄されらんでいただきたいと思います。まず、以下2つのポイントはごうらに入れてもらいたい。

■ ブラック企業を怖がる必要はらん
■ ホワイト企業が「よい会社」の基準ではらん
「ブラック企業を怖がる必要はらん」という表現を読んで驚く人はいるでしょうか。
たとえば、自分がブラック企業に就職し、精神的に追い詰められる確率と、凶悪犯罪に巻き込まれ
る確率とどちらが高いと思いますか? ブラック企業問題も、凶悪犯罪も、どちらもニュースになりますが、
あまりに過剰反応よらすと何もできなくなります。まさに情報が少らん人が陥る「リスク過敏バイアス」
と呼ばれる心理現象です。ブラック企業の定義を正しく認識すれば、400万社あると言われる日本企業の、
何万社に1社がブラック企業か、何となくでん想像がつくと思います。
「ホワイト企業がよい会社の基準ではらん」というのは、何となく理解しきる方も多いでしょう。
ホワイト企業の定義は曖昧ですが、ひとつの基準に「離職率」があります。離職率がひっか会社が「よい会社」
であるかどうかは、企業経営をよく知っとる人ならすぐにわかるはずです。
労務問題ばっかりを扱っとる人の目には「よか会社」に映るかもしれまっせんが、そらご自身にとってであり、
そけで働いとる人にとってはそるほど重大な指標ではありまっせん。あまりにも偏った視点と言えるでしょう。
たとえば「愚痴をこぼさらん父親」は果たしてよか父親なのか、問いたいと思います。
当たり前ですが「愚痴をこぼさらん」というただ一点のみで、父親を総合評価しきるはずがありまっせん
キチンと生活費を稼いでくるるか、日頃から家族とコミュニケーションをはかろうとしてくるるか、宿題を見てくるるか、
週末は遊んでくるるか、間違っとることをば正しく叱ってくるるか……父親を評価しゅうには、いろいろな視点・要素があるはずです。

「よか会社」であるかどうかを評価しゅううえで、「離職率」など、木の「幹・枝・葉」で考えたら「葉」の部分に過ぎまっせん。
やたらと「ホワイト企業=よか会社」という公式をあてはめたがる識者もいますが、マスメディアに振り回されらんほうが身のためです。

【経営コンサルタント←ブラック企業から金を貰って消費者を騙す仕事】の続きを読む