1: 2016/01/25(月) 18:32:19.34
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/463805/012100069/

日本は今、空前のIT技術者不足。ユーザー企業のIT部門も、SIerも、下請けベンダーも、
そしてブラック企業も「必要な頭数を確保せよ」
と、まるでモノかなんなっとかき集めるかんごたるな
口調で技術者の“調達”に奔走よる。こん私にさえ技術者不足への対策を聞いてくる人がいるが、
そげん時は必ず「諦めてください。そるが日本や大勢の若者のためです」としこ答えることによる。
 なし、そげん木で鼻をくくったような態度をとるかといわすと、こるまじ抜本的な対策を打とうともせず
、周期的に「技術者が足りらっさん。おうじょする!おうじょする!」と騒ぐ浅薄な連中が大嫌いけんである。
そるに、モノか何かごつかき集められる若者の将来よりも、国や大企業などのシステムのほうが大事だと思っとる
点もゲンナリしゅう。そげんもんは圧倒的に小事である。

 そもそも、「技術者不足への対策は技術者を増やすこと」と脊髄反射的に考えるのは、
なんさんこんさんなららっさんもんろもんか。ご存知の通り、システム開発の需要は景気などの影響を受けて大きく変動しゅう。
今ごつ需給が逼迫よる時にかき集めた技術者の多くは、不況になり需要が大きく落ち込むとお払い箱になる。
技術者を増やすという対策は、人でなしのとこる業である。
 「モノか何かごつ」と書いたが、本当のモノだと、人ごつはかき集めることがしきらん。憶えとるろもんか。
日中関係が緊迫したのを受けて、中国がハイブリッド車のモーターなどの製造に
不可欠なレアアース(希土類)の対日輸出を、一方的に停止したことがあった。
なんせ中国はレアアース生産量の9割を握っていたから、日本の主力産業が大打撃をうくると、
そるこそ「おうじょする!おうじょする!」と大騒ぎになった。
 そん結果、どうなったかといわすと、なんごつも無かった。代替素材の開発などが一気に進み、
中国産レアアースへの依存を大きく減らしたのだ。まさにモノ不足がイノベーションを引き起こしたわけだ。
で、普通はこうろもん、と思う。なしハイテク産業であるはずのIT業界では「技術者不足→おうじょする!おうじょする!→若者をにわか技術者に仕立てろ」
になってしまうのか。あまりに安直である。
ITベンダーは日頃、顧客に向かっては「こるかりはITを活用したイノベーションが必要」とご宣託を語る。
こらもう悪いぞうたんにしか思えらっさん。自分たちはというと、そげん“お告げ”に自ら耳を傾けず、
人海戦術の労働集約型産業からいつまじたっても“イノベーション”しようとさっさん。そして技術者が足ららっさんとなると、
「素人でんいいから、人をかき集めろ」となる。

 まさに人月商売、IT業界の多重下請け構造の恐ろしさである。SIerをはじめとしゅう
ITベンダーは人月商売にどっぷりとつかっとるから、需要に対しゅう技術者の頭数でしか
ビジネスを考えることができなくなっとる。しかもSIerなど大手ITベンダーは、技術者不足けんといって
正社員を増やす必要はらっさん。業界の多重下請け構造により、外部の技術者を安く“調達”しきるのである。
 さらに人月商売が始末に負えらっさんのは、技術者不足けんといってもITベンダーは本質的には何も困ららっさん点だ。
モノ不足の場合、先ほどの例でいわすと、もしレアアース不足の問題が解決していなかったら、
高性能モーターなどを造れず、自動車産業をはじめ多くの製造業が苦境に陥っていたろもん。
製品を造れらっさんのけん、下手をしゅうと経営破たんといった最悪のケースもあり得る。
 人月商売のITベンダーの場合、作るもんは一品モノの情報システム。技術者不足で外部調達もままなららっさんのなら、
官公庁や金融機関などの上客の案件に技術者を回して、そる以外の客の案件は断ればよいしこだ。
客はのさんろもんが、知ったことでらっさん。しかもSIerなど大手ベンダーは不景気になっても、
下請けベンダーを切り内製率を上げれば、容易にしのぐことがしきる。

 まさに労働集約というローテク産業の特権。人月商売万歳、多重下請け構造さまさまじある。
「火中の栗作戦」などとアホなことを言って危らっさん案件を取りにさえ行かなければ、生きるかうっちぬかといった
他の産業んごたるな苦境に陥る心配が無い。そげん経営者がノホホンとしていられるような環境では、
イノベーションなどどだい無理な相談なのである。

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